属性の適用エラー

ファイルサーバーに「IPアドレス」でアクセスしている場合、ファイルのプロパティの「セキュリティ」を「許可する」に設定しようとしても、「属性の適用エラー」が表示されます。

インターネットオプションの「ローカルイントラネット」にファイルサーバーのIPアドレスを設定すると、「セキュリティ」表示が消え、「許可する」にしなくても問題が無くなります。
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■IPアドレスでもアクセスを可能にする設定
「インターネットオプション」の「インターネットのプロパティ」で「ローカルイントラネット」にIPアドレスを設定します。

【手順】
(1)「コントロールパネル」の「インターネットオプション」を起動し「インターネットのプロパティ」を表示
(2)「ローカルイントラネット」を選択したあと「サイト」をクリック
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(3)「詳細設定」をクリック
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(4)IPアドレスを入力し、「追加」をクリックする
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(5)「閉じる」ボタンで設定画面を閉じれば、設定完了

■ファイルサーバーに保存されている、マクロ付きのエクセルファイルを開く際の挙動の違いについて
※「トラストセンター」の「マクロの設定」は「警告して、VBAマクロを無効にする」に設定しています。
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(1)PC名でアクセスする場合(例:\nas1)
「セキュリティの警告」が表示「コンテンツの有効化」ボタンでマクロが有効になる。
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(2)IPアドレスでアクセスする場合(例:\192.168.1.10)
「保護ビュー」が表示
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「編集を有効にする」をクリックしても「セキュリティリスク」が表示され、マクロは有効にならない
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※「トラストセンター」の「マクロの設定」で「VBAマクロを有効にする」に設定しても、IPアドレスでアクセスする場合は、マクロは有効にならない。

(1)、(2)とも、使用するプロトコルはSMBで同じです。
なお、信頼できる場所に登録しても、IPアドレスでのアクセスだと「信頼済ドキュメント」にはならないので、セキュリティの警告は表示されます。(下記のポップアップが表示されない)
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■運用まとめ
・PC名でのアクセスを推奨する
・IPアドレスでアクセスする場合
→ インターネットオプションでローカルイントラネットに追加
→ 「開けない」ことはないが、セキュリティ警告は残る。
→「トラストセンター」の「VBAマクロのセキュリティ設定」を甘くすれば警告は無くなるが、 セキュリティリスクを高めるためオススメしない

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